LaTeX でテキストを整える
意味と見た目を分けて考え、強調、太字、等幅のテキストを適用します。
このページの内容
適切な原稿ソースには、最終ページの見た目を模倣するのではなく、内容の意味を記録します。部分的な強調には LaTeX のテキストコマンドを使い、投稿先によってスタイルが変わっても統一すべき用語には、意味に基づくコマンドを定義します。
目的に応じて書式を設定する#
強調には \emph、視覚的に目立たせたいラベルには \textbf、コード、識別子、ファイル名には \texttt を使います。波括弧で各コマンドの適用範囲を限定します。
\documentclass{article}
\newcommand{\modelname}{\textsc{FlowNet}}
\begin{document}
We compare \modelname{} with the \emph{unregularized} baseline.
The primary outcome is \textbf{prediction error}; configuration is stored in
\texttt{models/base.yaml}.
At 95\% confidence, the mean changed from 1.8~m to 2.1~m---a 0.3~m increase.
The samples labeled ``control'' and ``treated'' were analyzed separately.
\end{document}この結果では、モデル名に一貫したスタイルが使われ、数値と単位の間隔が保たれます。また、前後に空白のない em ダッシュと、LaTeX の引用符が表示されます。\modelname の定義部分を一度変更し、すべての使用箇所が更新されることを確認してください。
句読記号と特殊文字を安全に記述する#
LaTeX の構文を制御する文字がいくつかあります。これらの記号自体を表示する場合は、\%、\&、\_、\#、\$、\{、\} を使います。本文中にバックスラッシュ、チルダ、キャレットを表示するには、\textbackslash、\textasciitilde、\textasciicircum を使います。エスケープしていない % はコメントを開始し、_ と ^ は数式で使う文字です。
英語の組版では、引用文の前にグレーブアクセントを2つ、後にアポストロフィを2つ入力します。
``control''finite-element のような語にはハイフン、範囲を表す en ダッシュには -- を使い、2019--2024 のように記述します。em ダッシュには --- を使います。改行されない空白 ~ を使うと、10~ms や Figure~3 のように、値と単位、ラベルと番号を同じ行に保てます。
テンプレートに反する見た目の調整を避ける#
\textbf で見出しを作ったり、論文の各所にフォントサイズのコマンドを散在させたり、\MakeUppercase で大文字表記を強制したりしないでください。大文字・小文字を変換するコマンドは、化学式、識別子、著者名を壊すことがあります。文書クラスのセクションやキャプション用コマンドを使い、投稿先が求める大文字・小文字の表記を維持してください。
独自コマンドには、意味を表す \modelname のような名前が適しています。見た目だけを表す \bluebold のような名前は避けてください。投稿前に、投稿先のテンプレートですでにその用語が定義されていないか、独自の書式設定が禁止されていないかを確認してください。
練習として、The R\&D data contain 25\% missing values in \texttt{subject\_id}. という文を追加し、コンパイルしてください。&、%、_ がソースの文法を変えず、文字として表示されれば完了です。続いてリストと間隔に進んでください。
