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引用と参考文献を追加する

引用キーを BibTeX データベースに結び付け、投稿先が求める参考文献ワークフローを実行します。

このページの内容

文献をキー付きのレコードとして保存し、原稿からそのキーを引用します。引用を追加、削除、並べ替えたときも、LaTeX が引用記号と参考文献一覧を同期します。

ログインしてマイライブラリを使うと、ライブラリの引用候補一覧から保存済みの論文を、通常のプロジェクトの .bib ファイルへ追加できます。ライブラリの利用は必須ではありません。以下のファイルを使う手順はライブラリなしでも利用でき、共著者に個人用ライブラリへのアクセス権を渡す必要もありません。

引用キーを理解する#

このページの文献は、.bib レコード内の学術誌名と DOI も含め、すべて架空の教材用データです。原稿に使う際は、確認済みの文献情報に置き換えてください。

次の小さな自己完結型の例は、別のデータベースを使わずに \cite{example}\bibitem{example} の関係を示します。

LaTeX ソース
\documentclass{article}
\begin{document}
Reproducible research depends on clear records~\cite{example}.
\begin{thebibliography}{9}
\bibitem{example}
A. Researcher, \emph{A Reproducible Study}, 2026.
\end{thebibliography}
\end{document}
コンパイル結果
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キーは内部用であり、PDF には表示されません。smith2025calibration のような安定したキーを選びます。後からキーを変更する場合、すべての引用も変更する必要があります。

投稿先の参考文献方式に従う#

個人の好みだけで参考文献パッケージを選ばないでください。学術誌や学会のテンプレートでは、スタイル、パッケージ、バックエンドが指定されている場合があります。投稿先が変更を明示的に許可しない限り、その方式を維持します。テンプレートライブラリのひな形で設定済みの場合もあるため、別の方式を追加する前に確認してください。テンプレートライブラリが提供するのは文書の書式であり、文献の情報は .bib ファイルで管理します。

従来の BibTeX ワークフローでは、references.bib を作成します。

@article{smith2025calibration,
  author  = {Smith, Ada and Chen, Bo},
  title   = {Calibration under distribution shift},
  journal = {Journal of Reproducible Models},
  year    = {2025},
  volume  = {12},
  pages   = {41--58},
  doi     = {10.1234/example.2025.17}
}

BibTeX では、次の完全な main.tex を使い、テンプレートで別のスタイルが指定されている場合に限って plain を置き換えます。

\documentclass{article}
\begin{document}

Earlier work studied this shift~\cite{smith2025calibration}.

\bibliographystyle{plain}
\bibliography{references}
\end{document}

メイン文書をコンパイルします。正常に実行されると、LaTeX、BibTeX、その後に必要な LaTeX の処理が自動で完了します。PDF には ? ではなく「[1]」などの解決済みの引用記号と、1件の参考文献が表示されます。

Biber を使う biblatex では、同じ references.bib と、次の別個の完全な main.tex を使います。

\documentclass{article}
\usepackage[backend=biber,style=numeric]{biblatex}
\addbibresource{references.bib}
\begin{document}

Earlier work studied this shift~\cite{smith2025calibration}.
\printbibliography
\end{document}

この場合、正常に実行されると、LaTeX、制限付きの Biber 補助処理、その後の LaTeX の処理が完了します。画面で確認できる成功条件は同じです。引用が解決され、references.bib のレコードを含む最新の参考文献一覧が表示されます。

これらは別の方式です。\bibliography\addbibresource を組み合わせたり、BibTeX のスタイルコマンドを biblatex の設定と組み合わせたりしないでください。メイン文書から要求された場合、CorTeX は対応済みの BibTeX または Biber の処理を実行するため、補助ツールを手動で実行する必要はありません。

利用できる状態にレコードを保つ#

資料に合うエントリー種別を使い、投稿先が求めるメタデータを保持します。通常、著者、タイトル、年、出版情報は必須です。DOI、URL、号、ページ、編集者、出版社が必要かどうかは資料によって異なります。DOI は識別子として保持し、引用内に文章形式の URL として書かないでください。

参考文献スタイルで大文字・小文字を保持する必要がある語は、{DNA}{Bayes} のように波括弧で保護します。氏名は Family, Given、または一貫した BibTeX 対応形式で記録します。書式設定済みの参考文献一覧を .bib ファイルへ貼り付けないでください。構造化されたレコードが必要です。

引用コマンドはパッケージやスタイルによって異なります。数値形式のテンプレートでは \cite がよく使われます。著者・年形式のパッケージでは、文章中の引用と括弧内の引用に別のコマンドが用意される場合があります。「Smith et al. (2025)」とその括弧内形式が意味的に正しくなるよう、テンプレートの説明に従います。

見つからない引用を診断する#

.bib ファイルを変更したらメイン文書をコンパイルし、最初の参考文献に関する警告を確認します。引用記号が未定義のままの場合は、次を確認します。

  1. 引用キーが1件のレコードと完全に一致していることを確認します。
  2. .bib のパスがメイン文書からの相対パスであり、ファイルが共有プロジェクトの範囲内にあることを確認します。
  3. 文書全体で、BibTeX または Biber のどちらか一方の一貫したワークフローを使っていることを確認します。
  4. 指定したスタイルとパッケージが、選択中の TeX Live スナップショットに存在することを確認します。
  5. 補助処理を妨げた可能性がある、それ以前の LaTeX エラーを修正します。

Biber の補助処理に失敗しても、参考文献が空または古いまま文書をコンパイルでき、問題の警告だけが表示される場合があります。すべての引用キーが解決され、参考文献一覧が最新のデータベースと一致するまでは、表示された PDF を完成版と見なさないでください。整理されたプロジェクト構成については、続いて複数ファイルの LaTeX プロジェクトを学びます。